10.5.30
「おかあさん、たいへん」って、手の中に包んで、また〜orz
「どこで拾ってきたの！」
「雑草をひっくり返したら落ちてた。このままじゃカラスに喰われちゃウ」
手の中から小さな顔だけを突き出してる。
何、この子、だれの子よ。もーーーどうしよー、どうしよー
とりあえず、篭に入れておいて考えよう。
スズメの子より小さい。シジュウカラは、ヒナでもけっこうシジュウカラらしい色合いがあったはずだし、
この白黒はセキレイ？ でも、とても小さい。そんなに大きな鳥ではなさそう。エナガ？
こんな場所に入れられて、恐怖で固まっちゃってる感じ。
「ここどこ？ お母ちゃんに、あそこに居ろ、って言われたんだけどな。」
セキレイだったら、地面にいる物を食べるのかな？
ミミズとか、バッタの幼虫とかを食べさせてみようとしたけれど、反応なし。
まるで、檻の中。ダメだこりゃ〜▼
小さいけれど、羽毛なども生え揃っているし、この子はもう巣立ち雛だ。親が探しているかもしれない。
外に出してやるべきだ。
数メートルは低く飛ぶこともできるけれど、危なっかしい飛び方。
高い場所に止めてあげると落ち着くらしい。ということは、あまり地面に降りない鳥かな？ものすごく可愛い。
「知らないオジサンから食べ物もらっちゃダメって言われたもん」
指に止まらせてやると、安心したようで、ピピピと可愛くてよく響く声で鳴いた。
すると、辺りからも同じ声で返事が来て、親たちが２羽、３羽、と次々にやってきて、近くの木に止まりました。
どうやらエナガらしい。
親に餌などをもらえるように、親たちがよく止まる木の枝に止まらせてみた。▼
まったく、こんな時に限って望遠レンズを持ってきていない。
もっとも、望遠で狙っても逆光で影しか見えない感じではあるけれど。
親エナガ達の撮影は諦めて、広角40mmで雛だけ接写。▲
親たちが、さかんに、「こっちへこい」と呼んでいるらしいのだけど、動かない。
特別、どこか怪我をしていたりという様子もないので、親に任せて、しばらく様子を見ていると、
やっと、隣の木までは飛んだ。
隣の低木はこんもりしていて、上空からは隠れて見えないので、一安心。
しばらく経ってから見てみると、もういなかったので、なんとか群れに合流できたのでしょう。
それにしても、可愛いかったナ。無事、大きくなるといいのだけど。
しかしなんだね。スズメくらいならともかく、エナガの子が庭に落ちてるなんて、
なんて田舎なんだ。普段、人がいないものだから、近くに巣があったのかもしれない。